スタイリスト金子綾さんが選ぶ、
この夏の名品LIST
圧倒的なベーシック派で、トレンドに流されずに自分らしさを追求。甘さ辛さのバランスも絶妙で、幅広いテイストの人から支持を集める人気スタイリストの金子綾さん。AMAN ONLINE STOREの中から、綾さんが選ぶこの夏の名品をご紹介する連載の3回目は、綾さん自身も「マイ定番」と語る、Tシャツ選びについてお届けします。
vol.03
Cabanaの大人カジュアル
綾さんにとって、Tシャツはデニムと同じくらい1年中着ていて、ワードローブに欠かせない定番アイテムなんだとか。「夏はもちろん一枚で。秋冬は羽織りものと合わせて、冬はインナーで。それくらいずっと使うアイテムだからこそ、もともと直感でモノを買わない私ですが、いつも以上に慎重に選びます」。今回綾さんが選んだのが、CabanaのロゴTシャツ。「基本はベーシック派なので、Tシャツは圧倒的に無地派。ですが、少数精鋭で持っていると重宝するのがロゴTだと思っています」
綾さんがロゴTを含め、Tシャツを選ぶ際にこだわっていることのひとつがサイズ感なのだそう。「昔はピタッとしたコンパクトサイズのTシャツがいい時代もありましたが、今は体を入れたときに肉感を拾わない、ちょっと体が泳ぐぐらいのサイズ感のものを選ぶように。このCabanaのTシャツはまさにベストサイズ。ネックの開き具合、袖の長さも絶妙。そして程よく地厚なのにカジュアルになりすぎない上品な素材感も上手だなと思いました」。とことんベーシックな白地に黒ロゴと、よりメンズライクで可愛いグリーンにベージュロゴの2色展開。
※スカートは金子さん私物
ちょっと何か物足らない時に、コーディネートの引き締め役に活躍してくれるロゴT。だからこそ、ロゴの入り方も重要だと語る綾さん。「あまり変に主張がありすぎるものは、その印象が強すぎてコーディネートが難しくなることも。これは強すぎず、弱すぎずのバランスがちょうど良い。大人が着ても子供っぽくならない書体選びって、重要です」。ロゴT自体がカジュアルなアイテムなので、デニムなどカジュアルボトムとは基本合わせないのだそう。「このロゴTの第一印象はジャケットに合わせても可愛いだろうなというもの。今はまだ暑い時期なので、艶スカートと合わせて。他にもスラックパンツとも相性がよさそう!とか、いろいろとコーディネートが浮かびます」
他にも綾さんが手に取ったのは、同じロゴのスウェットタイプ。「これはいわゆるスウェットっていうデザインじゃないところがいいですね。ハイネックになっているのが珍しくて、とっても可愛い」。これもカジュアルにあわせるのではなく、トラッドな印象のチェックパンツに合わせたいと綾さん。「スウェットってちょっとマニッシュなものと合わせると、大人っぽくカッコよく着られると思います」スウェットは3色展開。まろやかブラウンと、ちょっとくすみ系のライトブルー、キリッとしたホワイト。どれも使えること間違いなし。
ベーシックなアイテムこそ、何を選ぶのかが大切なのだと改めて実感。年を重ねたり、気分の移り変わりによって、少しずつマイナーチェンジしているのも驚きでした。綾さんのベーシックスタイルが素敵なのは、そんなひとつひとつのモノ選びがあってこそ。次回はどんなものを選ぶのが……。連載の最後を飾るのは、これまた選びの基準を進化させつつ、綾さんがずっと大好きと語るアイテムについてお届けします。お楽しみに。
BRAND
Cabana(カバナ)
ユナイテッドアローズの元アクセサリーバイヤー吹上肖さんが手がけるジャケットブランドとして2018年にデビュー。Cabanaとはリゾートビーチのコテージなどを意味する言葉。名前から連想されるように、開放的にタウンからリゾートまでシーンを選ばないコレクションを、ジャケット以外に幅広く展開。「ハンサムだけど女らしい」ライナップで人気を博す。
着用アイテム
参考アイテム
-
Cabana
MALTA スウェット ホワイト26,400円(税込)
-
Cabana
MALTA スウェット ライトブルー26,400円(税込)
-
Cabana
MALTA スウェット ブラウン26,400円(税込)
PROFILE
金子綾
「oggi」など数多くの女性ファッション誌をはじめ、広告、カタログなどで幅広く活躍する人気スタイリスト。シンプルをベースとしながらも、程よくエッジが効いた抜け感スタイリングに定評あり。抜群の審美眼とセンスが光る私服にもファンが多数。自身のインスタグラム(@ayaaa0707)も17万フォロワーを超える。近著「黒のおしゃれ EVERYDAY BLACK」(小学館)も好調。
STYLING・MODEL/AYA KANEKO
PHOTO/YUTARO YAMANE
HAIR&MAKE-UP/MAIKO INOMATA(tron)
EDIT/YUKIKO TSUKADA