AMAN ONLINE STORE × 編集者 戸賀敬城さん JOIN MY WARDROBE vol.08

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若ぞうにはまだ早い
Finamore(フィナモレ)の「SIMONE(シモーネ)リネンシャツ」に大人の薫り

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若い頃はよく、自分にとってベストな白Tシャツを探し回ったものですが、年齢を重ねるうちに“夏の白シャツ”がよもや永遠のテーマになるのでは。その回答というか、いつも結局選んでしまうのはフィナモレ「シモーネ リネンシャツ」なんです。春夏のアイテムはどうしたって素材感が際立つので、その分よいモノを選びたいところ。ただ、最近のそれはいわゆる機能性ばかりが目立っていて、決まって軽いストレッチ素材でしょう。着心地のプライオリティが高いのは、基本的にセットアップの中に着る“お仕事スタイル”用のシャツだからかと。オフのスタイルでもお行儀よくありたいジジイにとって、求められるのはこういう品が良くヌケ感もある白シャツです。
肩掛けしたのはJOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)の「長袖Vネックカーディガン」。ベーシックなシルエットに、肩幅や着丈に若干のゆとりがある定番フィットなモデル。発色が良く、BERWICH(ベルウィッチ)のショーツと同じトーンの色味を選びました。コーディネート(色の割合)としては、ちょうど肩掛けくらいの方が上級者に見えるかも?
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トレンドなシルエットやアイテムなんですが、決してファッションリーダーの真似事ではない。一つひとつをよく見ればこだわりのある上質なディテールです、そういうアイテム選びに大人の薫りがする。フィナモレの無地のリネン、なんてその好例。むしろ若い人が着ると“頑張っている”と思われるようなものですし、それを気張らずに着てるのが「洒脱」というものではないでしょうか。
アラフォー世代であれば、皆さん大学生の頃からカーディガンは“かける”派。制限がユルくなってきた海外旅行も、これでキメていればもう言うことないですよ。商談などで室内に入った際の冷房での冷え防止や体温調節にも一役買います。そんなコンテクストも、歳を重ねるごとにより実感しますしね(笑)。
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本連載「JOIN MY WARDROBE」の2023年春夏シーズン、ご紹介している4コーデには全てPELLICO SUNNY(ペリーコサニー)戸賀別注「パテントブラック」をあわせています。構想段階から決めていたパテント素材は、まず見た目の高級感が好みでした。ほかのペリーコサニーもずっと愛用していて気に入ってはいましたし、同じブランドの中で革の優越はそこまでないと思うのですが、なんとなく“いつもより上品”な感じがする。もともと女性向けのブランド、ということもあり履いた時の見た目にこだわりを感じますし、この上品顔で雨や汚れをはじいてくれる。履くうちに、見た目以外の良さに気付かされます。
トレンド要素に負けない主張をしてくれますし、往々にしてコーデを締めてくれるキーアイテムに。こいつは相当なモテ顔ですね(笑)。

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Profile – 戸賀敬城

1967年、東京出身の編集者・オフィス戸賀代表。学生時代より雑誌編集に携わり、大学卒業後よりBegin編集部配属。Men‘s EX、時計Begin、メルセデスマガジン(世界文化社)、MEN’S CLUB、エスクァイアBBB日本、レクサスマガジン(ハースト婦人画報)といった多くのメンズファッション・ライフスタイル誌にて編集長を歴任。現在はJ PRIME編集長、BRオンライン顧問、ヒルトン・アンバサダー、アスタリフトメン・アンバサダー、ウノピュゴルフ・アンバサダーなどを務める。